インフルエンザの予防
インフルエンザの薬には2種類あるそうです。 ひとつはインフルエンザにかからないように予防する為のワクチン接種、そしてもうひとつは発症した場合に 重篤にならない為の治療薬です。 インフルエンザにはA香港型、Aソ連型、B型の3種類の菌株があり、その年で流行する菌株は違います。 WHO(世界保険機構)がその年にどの菌株が流行するかを予想し毎年発表をします。 それに基づいて各国が予防ワクチンに使う菌株を指定する事で製薬会社がワクチンを製造し、認可されたもの が10月下旬から医療機関で接種可能となります。 インフルエンザの予防ワクチンは接種後半年程効力が持続するそうです。 そして毎年インフルエンザが最も流行するのが1月下旬から3月上旬の為、12月上旬頃までにワクチン接種を済 ませるのが良いといわれています。 予防接種は毎年1度行う必要があり、70%に有効といわれています。 発症した場合に重篤になる恐れのある65歳以上の高齢者や気管支喘息等の基礎疾患があるような方は接種した 方がよいでしょう。 また発症した際の予防薬としてはオセルタミビル(商品名タミフル)が有効とされていました。 ですが、服用によるものと思われる事故が相次いで報告され、現在は原則として10代への使用は禁止とされています。
インフルエンザの治療薬タミフル
タミフルは中外製薬から発売されたインフルエンザの治療薬です。 体内にインフルエンザウイルスが増えるのを抑える効果がある薬とされ、A型およびB型のウイルスに 有効という事です。 ですがインフルエンザの症状が出て48時間以内のウイルスが増えていく時期に服用しないと効果が低く なるとされています。 効果的に服用すれば、この薬はインフルエンザの症状が重くなるのを抑え、症状が出ている期間を早く終わらせます。 タミフルはA型とB型のインフルエンザには効果を発揮しますが、それ以外のC型や細菌性の風邪には効き目 がありません。 インフルエンザが疑われる症状が出始めたら、早めに病院で鼻の中や喉の奥の粘膜を採取しインフルエンザ の型を判定する検査をします。 数十分で結果が出るので、その結果A型もしくはB型であれば医師の判断や患者の希望で処方されます。 タミフルはインフルエンザの治療には画期的な薬として評判になりましたが、その後服用した患者が数時間後 に飛び降り等の異常行動を起こす事件が頻発しました。 事例の発覚当初、厚生労働省では「投与に関係なく発症後2日間は注意して患者の様子をみておく」としていました。 ですがタミフルの関連性が否定できない死亡事故も数件報告され、2007年3月に「原則的に10代には使用禁止」 とされました。